大つごもりの福の神(18)

弁天さんが琵琶をひくと、大黒さんが立ち上がって
「この家の夫婦は揃いも揃って情け深い者だによって、この家末代、福をさづけるぞよ」
といって舞をまい、打ち出の小槌を打ち鳴らしたら、打ち出の小槌から大判・小判がばらばらと、太郎作のあたまにふりかかった。
標準語訳
弁天さんが琵琶をひくと、大黒さんが立ち上がって
「この家の夫婦は揃いも揃って情け深い者だからゆえ、この家末代、福をさづけるぞよ」
といって舞をまい、打ち出の小槌を打ち鳴らしたら、打ち出の小槌から大判・小判がばらばらと、太郎作のあたまにふりかかった。
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