海上自衛隊東京音楽隊

(プロフィール)

 海上自衛隊東京音楽隊は、昭和26年1月に誕生した海上保安庁音楽隊が前身で、海上警備隊、保安庁警備隊を経て、昭和29年に海上自衛隊音楽隊となりました。昭和31年6月1日に東京音楽隊の名称となり、防衛庁長官直轄部隊として正式に編成が認められ現在に至っています。
 この間、国民体育大会、アジア競技会、東京オリンピック、万国博覧会、札幌冬季オリンピック、沖縄海洋博覧会、つくば科学博覧会、世界陸上競技大会等の国家的、国際的行事に参加、演奏してまいりました。
 昭和天皇の「大喪の礼」の際は二重橋前にて、今上天皇の「即位の礼」の際は赤坂御所の前にて儀じよう演奏を、また、皇太子殿下の御成婚の際は皇太子殿下の母校である学習院初等科の正門前において、祝賀演奏を行いました。東京音楽隊の広報演奏の範囲は、北は北海道から南は九州、沖縄まで日本全国におよんでいます。昭和32年度から始まった練習艦隊の遠洋練習航海には、毎年隊員を派出しているほか、昭和44年には日系移民百年祭(サンフランシスコ)、昭和51年・にはアメリカ建国二百年祭(グァム)、平成8年にはロシア海軍三百周年記念行事(ウラジオストック)参加のため、それぞれ派遣されました。
 また、海上自衛隊の音楽隊員に対する教育も東京音楽隊の任務であり、平成2年6月に教育科が新設されました。