プロフィール


 出雲の語り部、秦さんは、大正14年生まれです。1986年に広告会社を退職後、若い頃に松江の劇団「てあとる・へるん」で行っていた演劇活動の経験を生かして、出雲地方に伝わる民話を、自分で描いたイラストと自らが吹き込んだ音声テープで紹介することを「立体童話」と名付けて、松江市立図書館で子供たちを相手に公演を始めました。また、1994年からは、かんべの里の民話館(松江市大庭町)でも毎週土曜日に出雲弁で出雲民話を話していました。かんべの里では、県内外から秦さんの語りを聞きにく来る人々が大勢いました。
 しかし、1995年10月に脳梗塞により、入院・手術を行い、今年2月末まで、病院で寝たきりで再起が危ぶまれたこともありました。しかし、どうしても、子供たちの前で再び「立体童話」を演じたい、子供たちの喜ぶ顔が早く見たいという気持ちが押さえられず、入院中よりリハビリに励み、手術後、わずか半年で、介添えなしでも一人で歩るけるようになり、3月に退院し、活動を再開しました。
 現在、検査のため再び入院中ではありますが、毎週第一、第三日曜日には、外出許可をもらい、松江市立図書館(0852-27-3220)のお話コーナーにて、1日3回(13:30 14:30 15:30)上演しています。近日中に退院し、かんべの里にも復帰する予定です。  私立図書館の職員は、「秦さんは、図書館にとってのおとうさん。あの語り調子は、秦さんでなければ出来ない。戻ってきてくれたお陰で、再び、子供たちの目が輝き、とてもうれしい。」と話しています。
 秦さんの連絡先:〒690 松江市乃木福富町731

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