炭焼長者(18)
炭焼とお姫さんは夫婦(めおと)になった。いつのまにか炭焼の家は大きな屋敷になった。村の人々は、山の上の屋敷を見上げて炭焼長者と呼んで、”炭焼のお嫁さんは、ありゃ観音さまの生まれ変わりに違いない”と噂したもんだと。