わが家の犬猫たち2

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 徳島に来てしばらくした頃、雨の日に次の代のロンに合いました。
 「雨だぁ・・・・・」とお家にいたのですが、「キュンキュン・・・」と小さな声が続くのです。外を見てみてもよくわからない。気のせい???でも、声は続いていて、あまりに気になるので外に出て捜してみました。
 すると、空き地を挟んだお隣の物干しの足の下のセメンの下から薄茶の小さなまぁるい物がのぞいていて、その「まぁるい物」はぷるぷる震えていました。「キュンキュン」はそのセメンの下から聴こえていました。
 よそのお宅なので躊躇したのですが、近づいてみると・・・頭だけをセメンの台の下につっこんで、お尻をびしょ濡れにして、震えながら鳴いている子犬でした。更によく見ると、中途半端に土を掘って入ってしまって、つかえてしまった様子。尻尾をつかんで引っぱり出して、「お家にかえんなさい」とバイバイしたけれど、ついてきちゃいました。
 そして、このワン子が次の「ロン」になったのでした。


 この「ロン」は、よくある栗色のちょっと毛足の長いワン子で、お鼻が黒くて、黒いつぶらな瞳の可愛い子でした。学校から帰るとこの子と遊ぶのが日課のようになっていました。


 徳島での初代の「ロン」と出会った年の冬に、母の勤める病院の隣に引っ越しました。ここで「ロン」は初めての恋をして、子供達を産みました。(*^^*)

 これが、また、熱烈なロマンスで・・・


 この時の我が家は周囲を田圃に囲まれた、「たんぼの中の一軒家」でした。
 つまり、お家のぐるりはたんぼなわけで、
 たんぼというやつは、お家の建っている土地よりも低いわけで、
 うちの周りには、塀があったりして、
 ロンはお家の裏の方でいたのですが・・・・・
 彼は塀の外からロンに向かってラブソングを歌います。毎日。毎日。
 毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日
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 そして、ついに!彼の愛は塀を越えたのでした。
 田圃の側から越えたのですから、2M位飛んだわけですよ。
 そして、今度は・・・・・・・・・・・・・・・・
 毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日
 彼の愛は塀を越えました。毎日毎日、彼はロンの元へ通ってきました。


そして、ついに愛の結晶が!!!!!

お母さん似の茶色い女の子とお父さん似の真っ白な女の子でした。


でも、産後の肥立ちが悪く(?)ロンは死んでしまいました。
後に残された2匹の子犬達・・・は・・・やたらと元気でした。


で、お母さん似の茶色い子にロンと名付け、白い子はベスと名付けました。
小熊のぬいぐるみのイメージの子なのだけれど、
ベアーだと「まんま」だし、男の子みたいだから、ベスです。